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白紙の図書

図書館戦争の二次創作を誠に勝手ながら書いてます。。図書戦好きなあなた!!よかったら見ていってください。。

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頂き物 ss『ハネムーン狂想曲』

紗乃さまのサイトからいただいてきちゃいました!!
ハネムーンのお話なんですけど、やばい面白かったです!!

それでは下からどうぞ♪
(コメントは紗乃さまのところへどうぞ)

「それでな、郁」
「はい」
少し言いにくそうな表情で堂上が郁へ声をかける。
郁の方は何のことかわからず、首をかしげた。
「新婚旅行なんだが・・・・・」


 ハネムーン狂想曲


「どうゆう事だ?!堂上!」
特殊部隊の班長会議にて、来月の公休について話題が出た途端、
古参の班長から出た問いかけだった。
「来月の休みはともかく、結婚式前後のこの休みはなんだ!」
そう、二ヶ月先には堂上と郁の結婚式が控えており、
来月は式の準備の大詰めとなっていた。
出来るだけ公休に行うようにしているが、
どうしても休み等他班に負担をかけてしまうのが現状だ。
結婚式がある月には少し長めの休みとなってしまう。
「自分達の結婚式のため、休みが変則的になってしまって申し訳ありません」
「そんな事が問題なんじゃない!それよりも重要な事があるだろうが!」
「は?」
重要な事とはなんだろう?
本当にわからないといった表情を見せた堂上に、
他班の班長達が呆れた表情を見せる。
「お前なぁ~、新婚旅行行かないつもりか?!」
言われてようやく堂上は納得した。
「それに関しては笠原と話し合った結果です
 まだ良化隊との戦闘もあるかもしれませんので
 新婚旅行は落ち着いてから行く話になっています」
済んだ事だと堂上が言うと、大ブーイングが起こった。

「笠原が可哀相だろうが」
「男のお前にはわからんだろうが、女の方には式同様憧れがあるんだぞ!」
「言わんだけで、がっかりしてるかもしれんぞ」
既婚者の班長が力説している。
余程奥方と新婚旅行で何かあったのだろうか?と勘繰りたくなる状態だ。
「式だけして旅行なしじゃ思い出が足りないだろうが」
「笠原なら憧れぐらいあっただろう」
「見かけの割りに乙女だからな~」
「なんだ?金が足りないのか?甲斐性ねぇな~」
「それならみんなでカンパしてやるか」
いくらぐらいなら出せる?と本気で全員が財布を出し始めた途端
堂上が切れた。
「いい加減にしてください!それぐらいの甲斐性はあります!」
「だったら行けばいいだろうが」
「笠原を楽しませてやれ」

言われた内容に堂上は眩暈を覚えた。
あまり表に出さないので忘れていた。
特殊部隊隊員(特に年配隊員)の郁および手塚の可愛がりようを!
防衛部を経由しないで直接入ったのもあるが
基本的に素直な感情を出す二人が可愛くて仕方が無いのだ。
子を可愛がる親より孫を可愛がる祖父の感覚が近いかもしれない。
躾は親(堂上)の方針に従い、叱る役は親(堂上)に任せて
孫(郁および手塚)を可愛がるのが自分達の仕事だとばかりに
隙をつくと構いたがる傾向がある。
孫(郁)をえさに親(堂上)までからかえるのだからなおさらだ。
特に女子である笠原への可愛がりは半端でない。
男部隊の弊害か、厳つい男ばかりがそろっている分
女子は慣れるまで怖がる場合が多い。
そんな中、郁は怖がりもせずに食いついてくるから
堂上という番犬がいなければ、もっと構い倒していただろう。
もっとも構い倒すという意味では堂上も可愛がられている方だが
本人にその自覚はない。

「これは自分と笠原の問題です
 口出し無用でお願いします!」
堂上は断言すると同時に、コンコンとノックの音が響いた。
「失礼します」
入ってきた小牧に堂上が訝しげな表情になった。
何故小牧がここに?
「呼ばれたんだけど、何の話かな?」
呼ばれた小牧も用件は分かっていないらしい。
「堂上班副班長として、班長が不在で困るような力量か?お前は」
どんな話からこんな質問がくるのか聡い小牧が気付かない訳もなく。
何も言うな~と言う思念が滲む視線が堂上から注がれるが
小牧にしてみれば何処吹く風だ。
「ああ、その事ですか
 班長が長期入院の時期もありましたし、
 新婚旅行ぐらい問題ないと思いますよ」
「小牧!」
いらん事を言うな!と叫ぼうとした堂上に小牧が微笑む。
「困るな~班長」
「何がだ?」
こんな風に微笑む小牧は危ないのだ。
向かい合っている堂上のみならず、他班の班長も腰が引けている。
「下手な前例作らないでよ
 堂上が新婚旅行に行かなかったら班員の俺らも行けなくなるじゃない」
俺にあの子と新婚旅行に行くなと?
小牧の言外の意味に堂上は息を呑んだ。
毬江が関わった時の小牧程敵にまわしたくない人間はいない。
「わ、わかった」
堂上が慌てて頷く。そこに
「きちんと旅行に行けよ!
 都内巡りなんぞしとったら邪魔しに行ってやるからな」
玄田隊長がニヤリと笑いながら宣言した。
玄田がこうした宣言をした場合、やると言ったら本当にやる!
堂上が真っ青になったのは言うまでもない。



 *****



「で、なんで熱海?」
結婚式から数日後、本日は堂上と郁の新婚旅行へ行く日だ。
門まで見送っていた柴崎は、ようやく聞かされた旅先を知り
呆れたように呟いた。それに郁は首を傾げた。
「箱根や伊豆も行くよ?」
「そうじゃなくて!」
何故、一昔も前の新婚旅行先に行くのか?

無理やり取らされた3泊4日。
堂上と郁が決めた新婚旅行先は、伊豆、熱海、箱根と1泊ずつ
泊まりながら観光するらしい。
今時期の伊豆ならば場所によっては花見が出来るだろう。
基本は温泉をメインに都内から近い場所を選んだようだ。

柴崎の言葉に郁が小さく笑い、堂上が渋い顔をした。
その様子に柴崎は苦笑した。
「もしかして、もう散々特殊部隊で言われた訳?」
「うん、そう」
一昔前のどこが悪い!良い所はいつ行ってもいいでしょうが!
と昨日堂上が先輩隊員に叫んでいたのだ。
郁自身は堂上と一緒に行けるならば何処でも良かった。
堂上も気にしているのか、向かう時は車ではなく、
スーパービュー踊り子の展望席のグリーン席を取ってくれている。
滅多にない機会なので、郁としては景色を見るのが楽しみだ。
「じゃあ行ってくるね~」
楽しげな郁に様子に柴崎は微笑む。
「お土産宜しくね」
二人揃って駅に向かう姿を見送りながら
柴崎は敢えて二人には言っていない違和感の正体に気づいた。
新婚旅行に向かう二人に何もしない特殊部隊の面々ではない。
なのに、今門には誰もいない。
玄田隊長含め数人今日公休な者もいたはずなのだが?
旅行先とは違う土産話が聞けそうで柴崎は微笑みながら寮に戻った。


新宿駅にて乗り換えを行い、座席につき後は発車するだけだとなった段階で
堂上が安堵のため息をついた。
柴崎が思った事を堂上も懸念していたが、杞憂だったらしい。
ここまでくれば邪魔はないだろう。
門と最寄り駅では不思議がる郁を尻目に周りに気を張っていたが
ようやく落ち着けると堂上が深々と席に座り込む。
「すご~い!見晴らしが良いですね
 これなら景色がすごい楽しみ!」
旅行先へは安い運賃で行ける経路もあったが
遠くまで行けない分贅沢な行き方を選んで正解だったようだ。
はしゃぐ郁の様子に堂上は小さく笑みを浮かべた。

そんな中
「あら、何かしら?」
後ろの老夫婦が外を見てあげた声に二人も窓を覗いた。
ホームの先に厳つい集団が見えた。
「げ」
こちらが気づいたと同時に向こうも気づいたようだ。
視線の先で玄田の楽しげな顔が見える。
同時に堂上の携帯が鳴った。相手は目の前の玄田だ。
「何をする気ですか?隊長!」
『見送りだ』
楽しげな声にただの見送りで済むはずが無い。
「ありがたい言葉ですが結構です!」
『お前が一昔前に拘るなら、見送りも一昔前に合わせて
 盛大に見送ってやろうと思ってな!』
「結構です!」
堂上が叫んだが、通話は一方的に切られてしまった。
「ど、どうしたの?篤さん?」
会話が聞こえていない郁には何が起こったのかわかっていない。
そして、先ほどの通話で自分達の関係者だと周りもわかったらしく
外の様子と堂上達を興味深そうに見つめている。
その視線の先、雑踏のホームで玄田の声が高らかに上がった。
「整列!」
玄田隊長の号令と共に数人の本日公休の特殊部隊隊員が一列に並ぶ。
「二人の門出を祝して・・・・・」
ピーーーーという発車のベルと主に
バンザーイ!バンザーイ!
野太い祝福の音頭がホームに響いた。
それは汽車が見えなくなるまで続いたという。

fin 
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