白紙の図書

図書館戦争の二次創作を誠に勝手ながら書いてます。。図書戦好きなあなた!!よかったら見ていってください。。

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ss『クリスマスは誰のもの?』後編

ギリギリ書き終わりました!!!
早く更新しなきゃいけないので全文はこれくらいで!!!

では、どうぞ!!

ss『クリスマスは誰のもの?』後編





「よし!始めるぞ」
「おおー!」


玄田の宣誓に大声でタスクフォースの独身連中が応える。
ある一つの班以外は。


23日いわゆるクリスマスイブ・イブの日。
『クリスマスwith笠原大会』は予定通り業務・訓練後によく彼らが飲み会で使う
店で決行された。

本来の飲み会なら柴崎は他部署だから参加しないのだが今回に限っては同僚兼同
室の様子をからかいに来ていた。


「何であんたまでいるのよ?」
「そりゃああんたをからかいに来たのよ」
予想通りのことを言われたのにムカつくのはやっぱり相手が柴崎だからだろう。


「で?大会って何やんのよ?」
「班対抗の腕相撲だってさ」
「あら、個人戦じゃないのね」
「何か独身の先輩たちほとんど参加してるから個人戦だと時間かかるんだってさ
あー」
何でほとんど参加してるんだろうね。みんな暇なのかな?
と郁はのん気なことを言っていた。
もちろん暇なのもあるだろうが、全く好意を持たない相手とクリスマスを過ごすほどタスクフォースの隊員は落ちていない。
郁には全く自覚が無いが、女子館員の中で最も美しい柴崎から見てもかわいいと思うところが多々ある。

まったく、これじゃああの人も大変ね。まあそれが笠原の良いところなんだけど。
とは思っていても絶対本人に言わないのが柴崎流である。

柴崎に心配されている上官はいつも以上に眉間に皺を寄せていて仏頂面だった。



* * * * * * * * * * * * * *



「笠原さんしっかり自覚してた?」
昨日のやりとりを全く話してもいないのにどうしてこいつはこうも話の内容を
当ててくるのか。
何の話だ?と言おうとも思ったがどうせいらん言葉で返して来るに決まっているので
そこはスルーして、普通に答えた。

「自覚してたら俺はこんな大会にお前と手塚の手まで借りて出ようとは思わん」
「大変だね、好きな子が無防備且つ天然だと」
「うるさい」

ここで好きな子という言葉に反応したら負けだと思って素直に答えた堂上を見て小牧は
大人になったねー。と冗談交じりで笑って言った。
堂上の隣にいる手塚は二人の上司の会話のやりとりを不思議そうな顔で聞いていた。
そして鈍感(ある意味)男は上司の痛いとこを突く。
 
「何故笠原なんかと一緒に過ごしたいと思うんでしょうね」
「ぶっ」
小牧が手塚の一言で一瞬にして上戸が入る。堂上がうるさい!と言っても小牧には全く届いていない。手塚は小牧が何で笑っているのかわからず怪訝な顔をしている。
小牧ははーっとため息をついて上戸を止めた。
「手塚は特定の人と比べすぎだよ」
思うところがあるのか手塚は小さく「そんなんじゃないです」と否定して顔を逸らした。きっと顔は赤くなっているだろう。
「それじゃー班長のためにお姫様を悪魔の手から救い出しましょうか」
「なんだそれは」
すかさずとぼけてみせる。
「なんでもいいけど、報酬はビール一本じゃ足りないからね?」
にっこり笑っているが堂上にしてみればただの恐い要素でしかない。
「俺の給料で間に合うくらいなら浴びるくらい酒を奢ってやるよ」
大口を叩いてそんなことを言ったのだが今回の場合なら給料一ヶ月分全て
はたいても悔いはない。むしろ安いくらいだ。
あいつは絶対に渡してやるもんか。



* * * * * * * * * * * * * * *





参加している班は8組あり、トーナメント戦でやることになった。
堂上班の3人は順調に勝ち続いて決勝まできた。
準決勝までは団体戦という形なので先に2勝したほうの勝ちということになっている。
同じ戦闘職種ということだけあって、さすがに軽く勝てるはずがない。
が、堂上には今日負けられない理由があるので他の隊員とはまずオーラが違う。
いわゆる、殺気オーラだ。
堂上とファイとした隊員はまずオーラで飲み込まれて力を発揮する前に手の甲が机の上についているといった状況だ。
その殺気立っている堂上の姿を見て郁は呆気にとられていた。

「教官いつも以上にオーラ恐い」
「殺気オーラ出しまくりじゃない」
と柴崎が笑いながら言う。

確かに昨日、「俺が守ってやる」と小声ながらも言っているのを聞いてしまった。
それのせいで昨日なかなか眠りにつけなかったのも確かだ。あの言葉を肯定にするような今日の堂上の行動。
これって、素直に喜んでいいんだよね?
普段厳しい上官であっても、困っている部下を見れば助けてくれる。
でも今回の件だけは上官とか部下とかそういうことを一切考えずに自分だから助けてくれるのだと思いたかった。
こんなこと言ったら教官引くかもな。と思いつつも必死で腕相撲してくれている堂上を見ると自然と頬がゆるむ。
ああ、やばい。 本当にかっこいい。

「商品が特定の人を応援するなんて他の参加者可哀想だわー」
郁の表情を見て柴崎が言う。
確かに、そうかもしれないが郁にしてみれば勝手に商品にされた訳なのだから
誰に勝ってもらいたいかどうか言うくらい許してほしいものだ。

「いーじゃない。応援するくらい」
ボソッと呟くと柴崎が郁の首に抱きついてきた。
「ちょっ、柴崎!?」
「やっぱあんた乙女でかわいすぎ~」




唯一の女子二人が騒いでいるとなかなか目立つ。それが郁と柴崎ならなおさらだ。

「あいつらは何を騒いでいるんだ」
「抱きついてる柴崎さんに嫉妬でもしてるの?」
いきなりからかいが入ってくるので堂上も反応せずにはいられない。
「しとらんはアホ!」
「噛みつかないでよ、ホントのこと言われたからって」
「どこがホントのことだ」
「いじけない、いじけない」
「誰がいじけるんだまったく。それよりほら、決勝が始まるぞ」



「決勝は今までと少し変えて、勝ち抜き戦で行くぞ」
一方の班が全員負けるまでやるからな。
完全に審判側にいる玄田が堂上班ともう一班のメンバーに言う。

堂上班の対戦順は手塚→小牧→堂上となった。

1戦目、手塚vs田端 手塚圧勝。

「ちょっとは手加減しろよ」
「全力じゃなくては先輩に失礼ですから」

2戦目、手塚vs大井 大井勝利。

「大丈夫手塚?」
「すみません、力不足で」
「そんなことないよ、後は任して」
「お願いします」
はいと小牧が手を出して手塚とバトンタッチする。

 さて、班長のために頑張りますか。

3戦目、小牧vs大井 小牧勝利。

「2戦連続はきついな」
「おつかれさまです」
「まあ次はそう簡単には勝てないぞ」
にやりと大井が笑う。そう、次は特殊部隊の中でも筋トレマニアで通っている
亀岡一正だ。

これはちょっときついかな、堂上。
小牧がやる前から怯むのもわかる。あの、玄田隊長の次にでかい体である。
そこらへんのプロレスラーになんて負けるわけがない。
というわけで……

4戦目、小牧vs亀岡 亀岡圧勝。

イテテ……と嘘くさい演技をして小牧は堂上たちのところに戻ってきた。
「強いね。さすがに亀岡一正とまでなると」
「腕大丈夫か?」
「そんなにやわじゃないよ」
それに、と小牧は小声で堂上に言う。
「力は強いけど、持久力はないから10秒くらい我慢すればたぶんいけるよ」
「お前、」勝てただろ。と言おうとしたとき小牧に遮られた。
「俺は分析はできるけど亀岡一正の力には勝てないよ」
ほら、悪魔からお姫様を救って来な、王子様。
と余計な一言を付け加えて堂上を送り出した。
お姫様ってキャラじゃないだろ。と内心思いつつも、郁の方をチラッと見て
気合いを入れ直す。

キャラじゃないが、今回は王子様になってやる。待ってろよ、笠原。


5戦目、堂上vs亀岡……

「レディー…Fight!!」
玄田の号令で腕に力を入れる。
小牧の分析通り相手の亀岡は力がすごい。相手の勢いに負けて腕の位置は机の上ギリギリだ。
耐えろ、耐えるんだ。アドバイスされた10秒間までこの状態をキープさせるんだ。

……5・6・7・8・9・10!

反撃をかけるべく、力を一点に集中させる。相手も一瞬怯んだがまた持ち直し
力を入れ直してきた。周りの視線が一点に注がれる。
かろうじて真ん中をキープしている状態でこのまま続くと明らかに堂上の方が
不利だ。

負けるわけにはいかないんだよ。

余力を全て振り絞り一気にまくし上げる。
「う゛ぉおおおおおおおおおお!!!」

堂上の叫び声と共に机の鈍い音が辺りに響いた。

5戦目、堂上vs亀岡 堂上勝利。

「おつかれ、堂上」
「ああ」
はいこれ。と小牧がハンカチを手渡す。
それでやっと自分が汗をかいてることに気づく。
どれだけ必死だったんだ、俺は。と苦笑いをしてしまった。

「良くやった!堂上。ほれ、商品だ」
まるでに物の商品を扱うように郁を堂上の方へ押し出した。もの凄い力で。
「ちょっ」
「おい!」
堂上が押し出された郁を受け止める。が、勢いが余りすぎてそのまま堂上が後ろに
よろけ、倒れた。郁を抱きしめたまま。



* * * * * * * * * * * * * * * * *


きょう…ん  どう……かん!  堂上教官!!

はっと目を覚ますと目の前に郁の顔がある。
「大丈夫ですか?」
「ああ」
どうやら俺は気を失っていたらしい。
「隊長!いくら何でもひどいですよ!」
目が覚めた堂上を見て安堵したのか玄田に抗議している郁の目は少しばかり潤んでいる。玄田の方はこれしきでは反省の色ももなくよかったよかった。と言いながら
酒を飲んでいる。
自分が起きたことで心配していてこちらを見ているのかと思えば何故か全員ニヤついている。笠原以外が。
「何で笑っているんだ」
素直に思ったことが口に出ていたことに気づいて後悔する。
ニヤニヤした小牧と柴崎が近づいてくる。
「大丈夫?」
「大丈夫ですか?堂上教官」
心配していないことなんかバレバレでわざと過ぎる演技に腹が立つ。
「なんだ」
「いやーさすが堂上だね」
「ですよね、しっかり笠原庇うなんて」
「あんなの反射だ」
「反射のわりにはがっちり抱きとめてたよ?」
「知るかっ!」
反射で支えたのだが、どさくさに紛れて抱きしめていたことをばれるとは思わなかったので内心焦った。
「第一、俺はその後気を失ってるんだぞ」
どうにか会話を終わらしたくて適当に言った言葉に柴崎が反応した。
「気を失ってても大事な物って離さないもんなんですね」
「どういう意味だ」
「教官、笠原のことしばらく離さなかったんですよ」
柴崎の言ったことに思考がついて行かなくて無言になってしまった。
タイミングが良いのかあいつらがタイミングを見計らったのか郁は今トイレに行っている。
「よかったね、堂上」
頭の回転が元通りに再開し、言葉が出る。
「何がだ」
「笠原さんとクリスマスだよ」
「ああ」
と言って本当の目的を忘れていたことに気がつく。堂上はただ単に郁を他の男に渡したくないということしか頭に無かった。
思い出したら、自然と頬がゆるんでいくのがわかった。
それ以上は小牧も柴崎も何も言わずに黙って座っていた。
手塚は「お疲れさまです」と労いの言葉をかけてどこかに行ってしまった。

しばらくして郁がトイレから戻ってきて堂上の隣に座った。
「ありがとうがざいました」
「ああ」
何に対しての礼なのかは言わないがたぶんさっきの事だろう。ぶっきらぼうな言い方に郁が笑う。
「何笑ってんだ」
「いえ、教官があんなに必死な顔してるの初めて見たんで」
「必死で悪かったな」
「悪い事なんてないですよ」
そのおかげで亀岡一正とデートしなくて済みましたから。と言う郁を見て苦笑いをする。
「本人の前で言うなよ」
「言いませんよ、さすがのあたしでも」
ぷぅっと頬を膨らませてそっぽを向いてしまった。
しばらく沈黙が続いたが、折角勝ち取った勝利だ。使わない手はないだろう。
言うのに緊張している自分に中学生かと突っ込みたくなる。

「笠原」
「はい?」
郁が振り返り無防備な笑顔を見せる。そのおかげで緊張が少し和らいだ。
「明日、夜開いてるか?」
「え!…それって」
「一応、勝ったしな。たまには外で食事するのも良いだろう」
「はい!」
「時間は明日また連絡するからな」
「はい」
郁の顔がどんどん赤くなっていくのがわかる。
かわいすぎるだろう、それは。そんなことを本人に言える立場ではないから何も言わない。あと少しかも知れないが。

「楽しみだな」

と堂上がぽろっと呟いたのを郁はしっかり聞いていた。



クリスマスはどうなったのだろうか。それは二人のお楽しみ。




最後雑ですみません!!長くてすみません!後、3分なんでこれまでで!!笑


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